太極拳とは中国3大内家拳の一つで、およそ600年の歴史を持つ陳氏太極拳を祖として楊式、呉色、武式、孫式など主に5大流派があります。太極拳は「連綿不断」といわれるほど、よどみなく、ゆっくりと続く動作練習を特徴とし、身体内部感覚を磨き、心と体の協調、統合を目指す拳法であり、また優れた健康養生法でもあります。また「真綿に隠された針」とも喩えられ、その柔らかな動作からは想像もつかないほど身体内部は絶えず激しく動いており、どなたでも本格的に取りくまれるならば、集中力、新陳代謝、免疫力の向上、生活習慣病の軽減、精神的な爽快感等、さまざまな心身の変化に驚かれるはずです。また個人の身体能力の優劣に頼らず、意識を重んじ、年齢性別をとわず、どなたでも始められる点が世界中に太極拳が広まった大きな要因だと考えられます。